ループ・繰り返し処理の考え方
-ちょっとしたテクニックをご紹介-

プログラミングを勉強している多くの人がつまずくポイントである繰り返し処理。

「For文やwhile文をどうやって使ったら良いの?」という方へ、一つの解決案をご提供します。

プログラミングをしていく上で、繰り返し処理は避けては通れない道です。
目を逸らすのではなく、むしろ得意にして周りに差をつけていきましょう!

基本的な考え方

繰り返し処理を使っていく上で基本的な考え方は
同じような処理を決められた回数、指定の条件で繰り返す

この考え方は言わなくてもわかっているという方もいるかと思います。

それでも苦手という方は、
「頭が追いつかない」「どうやって組み立てたら良いの?」
といったところだと思います。

そんな悩みを解決する方法をお教えします!

繰り返し処理の組み立て方

繰り返し処理を組み立てるステップを3つに分けたいと思います。

1.繰り返す一連の処理
2.繰り返す用に組み替える
3.繰り返す条件を確認

各ステップごとに解説していきます。

1.繰り返す一連の処理

最初から繰り返し処理すべてを組み立ててコードを書いていくことは難しいです。

なので、最初にFor文の中の処理から考えていきましょう。

一旦繰り返すことは置いておいて、文字などを代入や出力したいのか、数値を計算したいのか、
やりたいことをできるだけ細かくしたときの最小の処理から書いていきましょう。

そうして繰り返したい一連の処理を完成させていきましょう。

例としてVBAで簡単なコードを書いていきます。

慣れていないうちに繰り返すことを考えて、
変数設定や配列だったりを考えていると頭の中がまとまらずに書けなくなってしまいます。

2.繰り返す用に組み替える

単純な処理が書けた後に、その処理を繰り返すためにコードを書き換えていきます。

値を変えたい箇所を変数や配列にしていきます。

値が変化するようになるだけで一気に難しくなります。
基本的には1回目、2回目、3回目、と処理がどうなるのかを意識して組んでいきましょう。

ただ、この段階で完璧に書く必要はなく、
次のステップでFor文などで囲んだ後にテストをしていきましょう。

「テスト+列数」をセルに書き込んでいき、
文字色も順番に変えていくようにしてみます。

3.繰り返す条件を確認

最後に繰り返しのステートメントで囲うために条件を確認しましょう。

繰り返す回数が決まっていればそれでいいですし、
決まっていなければそれにあった条件で書いていきましょう。

複雑な条件であればIf文を使って途中で抜けたり、スキップしたりでいいでしょう。

条件次第でForを使うのか、whileを使うのか他のものを使うのかを決めます。

5回処理を繰り返し、3列目では処理をスキップするようにしました。

出力結果はこちら

※ColorIndex=2は白なので見えないです。

まとめ

繰り返し処理を難なく書けている人もこの3つの流れに沿って考えている方は多いかと思います。

基本的にはこれの繰り返しで多重の繰り返し処理も書けるようになると思います!

実際の業務で扱う繰り返し処理に数字を使った難しいものはあまりないので、
繰り返し処理が苦手という方でも、仕組みさえ理解していれば問題はないです。

繰り返し処理の中から書いていき、それをFor文などで
囲っていくことを意識すれば実戦では全く問題はないでしょう!

ゲームやAIの開発をする場合は、2次元以上の配列を扱ったり、
行列の計算をしたりしますが、基本は同じ考え方で大丈夫です!

繰り返し処理をマスターしてさえすれば怖いものなし‼

コードを読むときにもこの流れを意識して読んでいければ、
余程複雑なコードでない限りは読めるでしょう!