ITエンジニア、文系は理系に比べて不利?

近年ITエンジニアの人手不足として文系エンジニアの割合が増えています。
自分の会社でも文系の割合が体感5割以上います。

そして、文系エンジニアは理系エンジニアと比べて「不利」「使えない」という声を聞きます。
はたして本当にそうなのでしょうか?

あくまでも一般的に考えられる文系と理系について考察しているので、
「文系だけどそんなことねぇよ」っていうツッコミはなしでお願いします。

文系が感じる壁

文系が不利と感じるポイントをいくつか挙げます。
他にもたくさん感じる部分はあるかと思いますが、今回は3点だけに絞っています。

1.プログラミング

理系の学生は大学の授業でプログラミングに触れている人が多いです。
文系でも多少扱っているところもありますが、
プログラミングに苦しんでいる方はほぼ未経験でこの業界に入られたのではないでしょうか。

同期や周りにいる理系の人がバリバリコードが書ける人がいると、
「自分には無理かもしれない」と感じてしまうのではないでしょうか。

2.エンジニア力

ここでは簡単にエンジニア力と書いていますが、わかりやすく言うと「考える力」です。

「どうすれば思い通りのものを作れるか」「これはどういう意図があるか」など、
エンジニアに大切な思考力の差を見てしまい、壁を感じてしまうところはあるでしょう。

理系でも「考える力」を持っている人はあまりいない印象

3.人間関係

学生の頃とは違い、社会に出ると何十歳と離れた方ともお仕事をします。
THE理系みたいな方も多くいます。

いままで自分の周りにいた人のタイプとは異なる人がたくさんいます。
そんな環境の中で疲れてしまう人は多くいます。

ただ、これは理系の人にとっても同じことなので慣れていきましょうとしか言えません。
就職する際に、文系理系の比率は気にしておいたほうが良いポイントでしょう!

理系からすると文系が多いとキツいって思う人が多いかも?

文系vs理系 どっちが有利?

あくまでも私個人の考えですが、


やっぱり理系有利だけど、そこまで差はない!



うるせぇ文系は超不利やろって感じている方も多いと思います。
ではなぜこのように考えられるかを解説していきます。

文系理系の強みが違う

・文系=コミュニケーション能力に長けている

・理系=数字に強い、論理的思考力に長けている

文系理系はこのように分かれると考えています。

普通に理系のほうが有利そう?

確かにぱっとみ理系かなり有利っぽいですよね。
なので、エンジニアとして”スペシャリスト”を目指す場合は、
理系のほうが有利であることに違いはありません。

しかし、スペシャリストは1つのプロジェクトに1人いれば十分なので、
その一枠を争うことになるので、とても狭き門です。

知識と経験が多く求められるので、険しい道程になるかと思います。

エンジニアのもう一つの姿

上記で、スペシャリストについて触れました。
ここは理系の人にとっても難しい狭き門です。

ただ、エンジニアにはスペシャリストとはまた違う姿が存在します。
それは、”マネージャー”です。

マネージャーは、プロジェクトにおいて全体の進捗や作業者の管理をするポジションです。
ときには、お客様と会話をして調整をしたり、営業をしたりすることもあるでしょう。

マネージャーに必要とされる能力として、技術的要素はもちろん必要なのですが、
コミュニケーション能力が、より大切になってきます。

スペシャリストはプロジェクトに一人いれば十分ですが、
マネージャーは複数人必要となることが常なので、

・コミュニケーション能力がある理系
・論理的思考力がある文系

といったハイブリットな人材が重宝されます。
つまり、一概に「文系が不利」「理系が有利」とは言えないと考えています。

壁にぶつかっている文系の方へ

どうしても最初はプログラミングなど、
文系の方にとっては慣れない部分かと思います。
今はまだ全然ダメって思っていても活躍できる時は必ずあります!

エンジニアとして活躍するために一緒に勉強していきましょう!
スペシャリストほど高い技術力は必要ありません。
そこそこの技術力を身に着けてしまえば十二分に活躍できますよ!

私は文系です!」って言うことでコミュニティを作りやすいので、
ぜひ仲間を作って皆で勉強していくことがいいと思います。

逆に理系はこういうの苦手な傾向ある気がする…

フリーランスを目指す方へ

フリーランスは会社員よりも高い技術力とコミュニケーション能力を求められます。
さらに、技術的に助けてもらえる環境でなかったり、営業や調整を個人でしなければなりません。

このような厳しい環境に飛び込むこともいいですが、
改めて自分の能力を客観的に評価し直してください。

結果的に会社員のほうがいいと後悔しないようにしていきましょう。

ただ、案件を取ってきたり、マーケティングの面では文系の方が有利かもしれませんね!

最後に

一般的なエンジニアとしての有利不利について書いてきましたが、
エンジニアにも様々な種類があります。
「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」「Webエンジニア」などなど、
それぞれにおいても向き不向きがあります。

結局、自分が向いてそうな系統に進むことが活躍できる一番の近道です。
「エンジニアに向いてないかな?」と思っている方は、今一度考え直して見てください。
意外と向いていないわけではないかもしれませんよ。